2016.03.15
天井吊るし型エアコンについて
天井吊るし型エアコンってなあに?
天井吊るし型エアコンとは、天井部分(主に部屋の角など)に天井から吊るして取り付けるタイプのエアコンディショナーで、主にオフィスなどの広い空間の部屋に取り付けられることが多いでしょう。
近年は、新築店舗やオフィスなどでは天井カセット式(埋め込みタイプ)などの製品が多くなりましたが、施工の段階でエアコンを埋め込むため、配線経路や取り付けの手間が掛かるという難点があり、露出ではあるが天井に吊るすことで、スペースに無駄がありません。室内の広さに合わせて、大きさや馬力の最適なものを取り付けることが良いでしょう。天井吊るし型という利点を生かし、学校や病院、飲食店などで広く利用されています。取り付けに関して天井高や窓の有無建物の種類(RC及び木造等)などの異なる条件で業者が空調負荷の計算を行った上で取り付け工事がされます。
天井吊るし型エアコンのメリットは?
天井吊るし型エアコンの最大のメリットは床置型と違い、無駄なスペースを取らず、部屋を広く利用できるということでしょう。天井の角から床に向けてダイレクトで気流を調節し、部屋全体を暖める効果があり、とくに店舗やオフィスなどの広さがある部屋の冷暖房には最適と言えるでしょう。また、近年、増えてきたビルトインタイプなどの場合、店舗施工と同時に設置を行うことが多く、埋め込みであることでスッキリはしているが、交換時に同サイズのものを探す手間があり、交換やメンテナンスの手間もかかるという欠点や天井吹き出し口部分に沿って汚れが付くという懸念も高いです。逆に天井吊るし型エアコンの場合、取り換えやメンテナンスが容易で、吹き出し口が大きいことから部屋を短時間で暖めることができるため、大きな部屋への取り付けはメリットが非常に大きいです。
天井吊るし型エアコンを洗浄する時の注意点は?
天井吊るし型エアコンのクリーニングは業務用エアコンの取り扱いを専門とする業者に依頼することが正しく、素人がエアコンを解体し、内部を洗浄することは危険であると取扱説明書の注意点にも記載があります。
業者がクリーニングを行う場合、作動状態を確認した上で、外部パネルを外し、送風ファンも同様に取り外します。熱交換器が見えたら、液が飛ばないように専用のホッパーを取り付け、カビや汚れを取り除きます。クリーニング終了後は、真水でよく洗い流し、抗菌剤を塗ります。注意点として取り外した部品の洗浄も同時に行われているか確認しましょう。せっかくきれいにしてもパネルやファン、フィルターなどに汚れが残っていれば、意味がありません。クリーニング後にガス圧のチェックなどもしっかりと行われるか確認しておきましょう。